水彩画「夏の雲」・リフティングで描く入道雲

水彩画 夏の雲 入道雲
水彩画「夏の雲」
22x31cm Worterford 300g

リフティングとは、筆やティッシュペーパーで絵の具が乾く前に吸い取る技法です。
この絵ではリフティングを駆使して夏の雲を描きました。

リフティングで描く入道雲

長年、入道雲を描いています。
たとえば、こんなのも描きました。
↓↓

水彩画 夕方のかなとこ雲と天体望遠鏡
かなとこ雲(2002年)
書籍の表紙

ウェットインウェットやリフティング、ハッチングなど、雲の描き方を色々試してみたけれど、自分なりの決定版がない。
そこで、初心に返ってウェットインウェットとリフティングで描いてみました。

夏の雲制作過程

簡単なスケッチ

夏の雲 簡単な輪郭だけのスケッチ

輪郭だけの簡単なスケッチ。
雲の輪郭は鉛筆のあとを残したくないので、
出来るだけ薄く。

ウェットインウェットで描く

夏の雲 ウェットインウェットで最初に描く

紙を十分湿らせて、空と雲を描きます。スカイブルーとブルーグレーの二色を滲ませていきます。。

 

リフティング

ティッシュでハイライトをリフティング

絵の具が乾く前に、ハイライトをリフティング。
ティッシュを折りたたんで角で細かく吸い取ります。
頻繁にカドを変えて、絵の具が画面に戻らないようにします。

雲のシャドウを加筆

陰影をさらに加筆

乾く前に雲に陰影を加筆。ハイライトも絵の具がにじんでくるので、しつこくティッシュで吸い取ります。乾きはじめたらスプレーで水気を加えて、乾かないようにします。

地上の風景を描いて完成

地上を描いて完成 水彩画 夏の雲

水彩画 夏の雲(Summer Clouds)
22x31cm ウォーターフォード/コールドプレス300g

この絵では地上の風景はおまけのようなものですので、詳しい解説は省きます。しかし、わりとキッチリ仕上げました。おかげで、ちょっと硬い感じがしますね。もっと省略してシルエット風でも良かったかと思います。

地上の風景をラフに描いた作例

地上の風景をラフに描いたもの
地上の風景 部分

こんな風に地上の風景をラフに描くと、より柔らかい印象になります。

制作動画

Youtubeに動画をアップしました。
皆さんの参考になれば幸いです。

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