霧の風景

栂池高原。ダケカンバと霧の風景。水彩画。

霧の風景は水彩向き

霧に煙る風景、いいよね〜。
一度と言わず、2度も3度も描いてみたい。
霧の水彩画と言えば霧のロンドンを描いた「牧野義雄」画伯が有名なんです。
開運なんでも鑑定団にも出品されたよ。

牧野義雄の画像検索

水彩は簡単に絵の具がにじむので、
霧を描くのに向いているでしょ。
今回はこのにじみを使って、
出来るだけ簡単に一枚描いてみました。
一番下に動画があります。

朝霧の栂池高原。秋の情景。
栂池高原 姿の美しいダケカンバの木を主役にします。

ステップ1 簡単なスケッチ

出来るだけ簡単な、線だけのスケッチを描きます。
場所がわかれば良いくらいの気持ちで。
主役のダケカンバの木は幹と太い枝だけ描いて。

簡単な線だけのスケッチ

 

ステップ2 ウェットインウェット

ウェットインウェットは紙を湿らせて描きます。絵の具がにじんでしまいますが、心配いりません。

最初に水をたっぷり塗って、しっかり紙に染みこませます。
十分染みこんだら、薄い色で遠くの林から順に手前へと塗っていきます。
絵の具が乾く前に指で水を飛ばしてムラを作ります。

ウェットインウェットでファーストウォッシュ。

ステップ3 木と草はらを描く

乾いたら、極薄い色で木と背景の林、
手前の草なんかを描きます。
最初に小さなスプレーで、ところどころ水を掛けて湿らせておきます。
湿った部分は絵の具がにじんで、いい感じに。
さらにぼかしたい場合は、水を含んだ筆で
ところどころぼかしていきます。

薄いところから描きます。手前の潅木から。

ステップ4 中景の灌木を描く

草はらと林の間にある灌木を描きます。
指で水のハネを飛ばし、暗い色で描いていきます。
主役のダケカンバは幹が白いので、
ここはグッと濃くしてね。

遊歩道の奥にある木々をぐっと濃い色で描きます。

ステップ5 主役の木を描く

主役のダケカンバは白樺のように白っぽい色をしています。
最初、グレーか紫の薄い色で枝を描いちゃいます。
根元は灌木と重なって見えないので、
あとからホワイトで重ね塗り。
グレーの枝とのつなぎ目は目立たないように水筆でぼかしといて。
細い枝はシャーペンで描いてもOKですよ。
筆で描いた所と区別つかないから大丈夫。

幹や枝が白いダケカンバの木を描きます。

ステップ6 点景の人物

ハイカーの点景人物を描きます。
小さいのでなかなか描きにくいですが、
マイクロスコープ(近くが見える眼鏡)を駆使してがんばります。
別の紙で練習してから描くといいですよ。

点景の人物を練習しました。

コツは頭を出来るだけ小さく、
肩と腰を意識して描くと
たぶんうまくいきます。

くらい灌木が背景なので、最初ホワイトで描き、そのあと色をつけます。
絵の具は溶かないで、チューブから出した生の絵の具を使いました。
これで完成。

栂池高原。ダケカンバと霧の風景。水彩画。

霧の栂池高原 22×31cm
ウォーターフォードホワイト荒目300g

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