ニコライ堂の描き方

水彩で描いたニコライ堂。道路を挟んで反対側の軍艦山から見た風景。

水彩画「ニコライ堂」
ソラシティの軍艦山から。
22x31cm ウォーターフォード水彩紙

 ニコライ堂スケッチ

東京では人気のスケッチスポット、ニコライ堂。
しかし、けっこう苦戦する。なぜかというと……

●道が狭くビルに囲まれている
●正面が北向き
●複雑なビザンチン様式

などなど。

ということで、どう描けばうまくいくか、
あれやこれや試してみました。

描き方

ニコライ堂を描くスケッチポイントと言えば、
ソラシティの軍艦山です。
唯一ニコライ堂の全容を見渡せる場所。
それでは描き方を簡単に。

スケッチとファーストウオッシュ

ニコラ移動の描き方1

スケッチします。
あまり細かい所はこだわらず、
ドームさえしっかり描けていれば大丈夫です。
背景のビルは立方体を描いておけばOKです。

空から塗ります。
ドームは一緒に塗ってしまってかまいませんが、
白い壁は塗り残します。

次に街路樹を塗ってしまいます
その方が、建物との境目が描きやすくなるでしょう。
色はは地味な緑色に、紫や茶色も使いました。

陰影を描く

ニコラ移動の描き方2

次に陰影を先に描いてしまいます。
強弱をつけずに、明るい所だけ塗り残す感じで、
グレーと紫をどんどん塗っていきます。
中間調もシャドウも塗ってしまいます。

 

ドームと建物を描く

ニコラ移動の描き方3

ドームは主役。しっかり描きます。
窓は複雑な段差がありますが、
明るい所をすこし塗り残して
暗く塗りつぶしてしまいました。

建物は複雑ですが、描写は抑えめに。
それらしく見える程度でOKです。
描き足すのは簡単ですが、
描いちゃったら、消すのはムズカシイので。

石垣はドライブラシをうまく利用して
それらしく描きます。

 

フィニッシュ

水彩で描いたニコライ堂。向かい側の軍艦山から見た様子。

街路樹のシャドウを描きます。
手前にある左右の街路樹は手を加えず
大雑把なままにしておきます。
この時間(午前11時頃)は左から光が当たるので、
木の左とこずえはあかるくなります。

石垣の左側の面にも光が当たり、
街路樹の影が落ちています。

最後にユニボール「シグノ」というボールペンで
道路標識やガードレール、白い柵を描きました。
ドームのすじも少し書き込んでいます。
白のボールペンは数種類ありますが、
今のところ「シグノ」が1番白く描けます。

他の構図を試みる

定番の構図の他、
場所やキリトリ方を変えて
描いてみました。

 

遠景にニコライ堂を描く

遠く離れた場所から描いてみました。

聖橋の方から見たニコライ堂。雨で路面が濡れて、車のライトが映っている。

水彩画「聖橋」
聖橋を渡ったあたりからの眺め
ドームが大きくなるように切り取りました。
雨ですが右側(西側)が明るく見えていました。
Size : 35x25cm
Paper : Worterford 300g

 

ソラシティの庭越しに描いたスケッチ。木々の上にドームが見える構図。

水彩スケッチ「ニコライ堂を望む」
駅の近くからソラシティの庭木越しに。
建物は木に隠れて見えませんが、
特徴的なドームがあるので、それとわかります。

ほかに「湯島聖堂」からも遠望することが出来ます。

ちょっと場所を移動する

軍艦山から少し移動すると
視点が変わって違う構図になります。

軍艦山の下にある交差点から見上げたニコライ堂。水彩スケッチ。

水彩画「ニコライ堂前交差点から」
軍艦山の下、ニコライ堂前交差点の歩道から。
少し視点が変わると違う感じになります。
歩道の方が低いので見上げた構図。
他にも脇の道を上っていった先や裏側からも
ドームを見ることができます。

 

ドームにフォーカス

ニコライ堂のドームに注目して、建物の下を切った構図のスケッチ。

水彩画「ニコライ堂スケッチ」
オーソドックスな軍艦山のスケッチポイントから
ドームに焦点を当てて切り取った構図。
こんな風に、建物全体を描かなくても
良い構図は見つかると思います。

これをスケッチした当日は曇り空。
時々雨が落ちるような日でした。
家に帰ってから
晴れの日の写真を参考に陰影を付けました。

周辺は道も狭く
ビルに囲まれているので、
全体を見通せる場所は限られていますが、
ぜひ挑戦してみて下さい。

 

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