バックの暗い草むらをどう描く?
水彩画「台湾リス」
31x22cm ランプライト水彩紙
台湾の中部にある都市、台中から
バスで1時間ほどのところにある、
自然園での一コマです。
広大な敷地の中に遊歩道があり、
ちょっとしたトレッキングコースです。
遊歩道で見かけたリスをモチーフにしました。
台湾のリスは日本のリスより1回り大きく、
大きな鳴き声の持ち主です。
それでは、描いていきます。
(最後に動画もあります。)
上の写真を元に描きました。
リスは主役というよりアクセント的な
扱いにしました。
バックの複雑な草むらの描き方に
焦点を当てて、見てください。
簡単なスケッチ
輪郭だけの簡単なスケッチを描きます。
背景のやぶや、手前の雑草は描きません。
草むらと地面を描く
背景と手前に薄い色から置いていき、
乾く前に濃い絵の具をなすりつけるようにして
描いていきます。
タロイモの葉とリスは塗り残し。
偶然できた小さな塗り残しは、
塗りつぶさずに生かします。
葉っぱと地面を描き込む
タロイモの葉に明暗をつけます。
木漏れ日に惑わされず、葉が立体的になるように。
背景の雑草はシルエットにしますが、
2色以上が溶け合う感じで塗ります。
地面は小さな葉を感じさせるように
ポンポンとスタンプするように絵の具を置きます。
リスを描く
リスの尻尾が重要なので、慎重に色をさします。
尻尾に水を塗り、筆先で茶色や黒をさして、
フワッとぼかします。
カラダは立体的に見えるように塗りましょう。
リスが乾く間にバックに手を入れて
芋の葉が目立つようにします。
リスが乾いたら目鼻を描き入れます。
埋め木と影を描く(完成)
遊歩道に埋めてある木を描き、
乾いたら影を描き入れます。
ホワイトでハイライトを入れて完成。
動画
詳しい手順は動画をご覧ください。